※筆者プロフィール:AGA治療1年目/地方の対面AGAクリニックに通院中の30代会社員です。医療従事者ではありません。金額はクリニックごとに大きく違うため、具体的な数字は必ず各院の案内でご確認ください。ここに書くのは、料金表を前にしたときの読み方の話です。
受診を決める前、いくつかのクリニックの料金表を見比べていました。そこで手が止まりました。
安いのか高いのか、比べようがない
書き方がそれぞれ違うのです。月額で書いてあるところ、1回あたりで書いてあるところ、まとめて契約した場合の総額で書いてあるところ。同じ土俵に乗っていない数字を並べても、比較にならないと気づきました。
この記事では、金額そのものではなく料金表をどう読むかを整理します。私が実際に受診するまでにやった作業です。
結論:すべて「1年でいくらか」に直して比べる
先に答えを書きます。表記がばらばらなので、自分で単位をそろえるしかありません。
私は年額に統一しました。理由は、治療が月単位ではなく年単位で続くものだからです。月額で見ていると小さく感じますが、年で見ると家計の中の位置づけがはっきりします。
経理の仕事でも、契約を比べるときは必ず期間をそろえます。月と年と回数が混ざったままの比較は、比較ではありません。
まず、料金表に載っていない項目を探す
ここがいちばん大事な作業でした。大きく書いてある数字より、書かれていない項目のほうが効きます。
診察そのものの費用
薬の金額とは別に、診察のたびに費用が発生する場合があります。無料としているところもあります。通う回数が多いほど、この差は積み上がっていきます。
初回にかかる費用
初診の費用や、頭皮の状態を調べる費用が別に設定されていることがあります。1回きりのものなので年額に直すと薄まりますが、始めるときの負担としては無視できません。
検査の費用
治療の内容によっては、定期的に体の状態を調べることがあります。これが料金に含まれているのか、都度かかるのか。ここは確認しておく価値があります。
送料や手数料
薬を郵送で受け取る形式の場合、その費用がかかることがあります。金額としては小さくても、毎回発生するなら年額では効いてきます。
次に、その金額が「いつまでの話か」を見る
もうひとつの落とし穴がこれでした。
初回限定の価格かどうか
目立つ位置にある数字が、最初の月だけの価格である場合があります。2か月目以降がいくらになるのかを、同じ表の中で探してください。小さい字で書かれていることがあります。
私が年額に直すことにしたのは、まさにこれが理由でした。年で見れば、初回だけ安い設計かどうかが自然に浮かび上がります。
まとめて契約した場合の価格かどうか
数か月分や1年分をまとめて申し込むと単価が下がる設計もあります。総額としては得に見えます。ただ、途中でやめたくなったときにどうなるかまで確認しておいてください。
返金の扱い、変更の可否。ここは契約の条件そのものなので、案内をよく読むか、直接聞くのが確実です。安さと引き換えに、身動きの自由を渡しているという見方もできます。
比べる前に、条件を先に決めておく
これは作業を始めてから気づいたことです。条件を決めずに料金表を見比べると、いつまでも終わりません。
安いところを見つけると、そこを基準に「ここより高い」と考え始めます。ところが安さの理由は、通う頻度が少ない設計だったり、含まれる範囲が狭かったりします。基準そのものが動いてしまうのです。
私が先に決めた三つ
- 通える範囲。仕事帰りに寄れるか、休日をつぶさずに済むか
- 対面かオンラインか。頭皮を直接見てもらいたいかどうか
- 年間で出せる上限。これ以上は続けられないという線
この三つを先に決めると、候補が数件に絞れます。絞ってから金額を比べるほうが、圧倒的に早い。 全部を並べて最安を探そうとしていた最初の数週間は、ほぼ無駄でした。
年額に直すときの、実際の手順
難しい計算はしません。私がやったのは次の形です。
- 薬にかかる分:1か月あたりの金額 × 12
- 診察にかかる分:1回あたりの金額 × 年間に通う回数
- 初回だけの分:初診料や検査の費用をそのまま加える
- 都度かかる分:送料や手数料 × 発生する回数
これを足すだけです。表計算のファイルに4行書けば終わります。
ポイントは「年間に通う回数」を自分で仮に置くことです。案内に書かれた頻度をそのまま使うと、実際の生活と合わないことがあります。私は自分の予定に当てはめて、少なめに見積もりました。
2年目以降も出しておく
初回の費用が入る1年目と、2年目以降では金額が変わります。続くことが前提の支出なので、2年目の数字のほうが実態に近いと考えています。
私は両方を出して、2年目の金額のほうを判断に使いました。始めるかどうかではなく、続けられるかどうかで見たかったからです。
年額に直したあとに、私がやったこと
数字がそろったら、そこからが判断です。
家計のどこから出すかを決める
年額が出れば、月あたりの負担が計算できます。それを家計のどの費目から出すのかを先に決めました。
毎月そのつど「今月も払うのか」と考えなくて済むようにするためです。この工夫はセルフケアの記事でも触れました。決まった枠に入れてしまうほうが、続けるうえでは楽でした。
いちばん安いところを選ばなかった
正直に書きます。私が選んだのは、比べた中でいちばん安いところではありませんでした。
理由は、頭皮を直接見てもらいたかったからです。地方在住で通える範囲が限られていたことも大きく、そのあたりの判断は対面とオンラインの記事にまとめました。
金額をそろえたのは、安いところを選ぶためではなく、納得して払うためでした。 比べる作業をしていなければ、高いのか安いのかも分からないまま払い続けていたはずです。
やってはいけないと思ったこと
調べる過程で、これは違うと感じた点を挙げます。
金額だけで決めること。 医療の話なので、通いやすさや説明の分かりやすさも判断材料です。安さを最優先にして通わなくなれば、払った分が無駄になります。
他人の総額をそのまま自分に当てはめること。 治療の内容も期間も人によって違います。私が公開している金額も、あくまで私の場合です。実額は毎月いくらかかるかに書きましたが、参考の一例として読んでください。
迷っている時間を無限に使うこと。 これがいちばん言いたいことかもしれません。比べる作業に何週間もかけていたころ、私は何も進んでいませんでした。
費用の見通しが立たないときは、そのまま伝える
最後にひとつ。続けられるか不安だということ自体を、診察で伝えていいと思っています。
私は伝えました。伝えたことで、進め方について相談できる余地があると分かりました。黙って通わなくなるより、そのほうが結果的に良かったと感じています。
やめるか続けるかの考え方は別の記事にまとめています。
まとめ
- 料金の書き方はクリニックごとに違う。月・回・総額が混ざったままでは比較にならない
- すべてを年額に直す。治療が年単位で続くものだから、その単位が実態に合う
- 大きく書かれた数字より、載っていない項目を先に探す
- 診察の費用、初回の費用、検査の費用、送料。積み上がるのはこちら側
- 目立つ価格が初回限定でないかを、同じ表の中で確認する
- まとめて申し込む形式は、途中でやめたくなったときの扱いまで読んでおく
- 年額が出たら、家計のどの枠から出すかを先に決める。毎月悩まずに済む
- そろえる目的は、安い順に並べることではなく、納得して払えるようにすること
- 他人の総額は自分の総額ではない。あくまで一例として見る
- 続けられるか不安なら、その不安ごと診察で伝えていい
数字をそろえる作業は地味ですが、やっておくと迷いがひとつ減ります。私にとっては、始める決心をつけるための最後の一歩でした。
なお、この記事は個人の体験と考え方をまとめたものです。効果や安全性、料金を保証するものではありません。費用や治療内容は必ず各クリニックにご確認のうえ、判断は医師にご相談ください。
※通院の時間が取りにくい方へ。オンラインで診療を受けられるクリニックもあります。選択肢のひとつとして、比べる材料にしてください。(PR)