※筆者プロフィール:AGA治療1年目/地方の対面AGAクリニックに通院中の30代会社員です。医療従事者ではありません。ここに書くのは、打ち明ける相手をどう決めたかという個人的な記録です。治療の判断は必ず医師にご相談ください。
治療を始めるかどうかで悩んでいたころ、頭の片隅にずっと居座っていた問いがあります。
これ、誰かに言うんだろうか
費用でも効果でもありません。知られることそのものが、こわかったのです。
薄毛の話は、笑い話にされやすい話題です。だからこそ、真剣に向き合っていることを知られたくない。そう感じる方は多いと思います。
この記事では、私が誰にどこまで話したのか、そして「言う・言わない」をどう決めたのかを書きます。答えは人それぞれなので、決め方の材料として読んでください。
治療そのものより、先に悩んだこと
順番としては、治療を受けるかどうかより先に、この問題が来ました。
クリニックに行くには時間が要ります。定期的に通うなら、家族には何かしら説明が必要です。費用も家計から出ていきます。
つまり黙ったまま始めるのは、そもそも難しいという現実がありました。ここで一度立ち止まった記憶があります。
私が最初に話したのは家族でした
結果として、最初に打ち明けたのは妻です。詳しい経緯は悩んでる時間がもったいなかった — 私がAGA治療を決めた日に書きました。
ここで伝えたいのは、その中身ではなく順番のほうです。
お金と時間を共有している相手から
継続してお金が出ていくこと、通院で時間を使うこと。この2つを共有している相手には、隠し通すほうが無理があります。
後から知られたときのほうが、気まずさは大きくなります。先に言っておくほうが、結果として楽でした。
反応は、想像より軽かった
これは私の場合の話ですが、身構えていたわりに、返ってきた反応は淡々としたものでした。
自分が深刻に考えていることほど、周りは大ごとに受け取っていない。この落差は、打ち明けてみて初めて分かりました。
職場にどう向き合うか
一方で、職場は事情が違います。ここは慎重に考えたほうがいい領域です。
言う義務はない
まず前提として、健康に関することを職場に伝える義務はありません。有給を取るのに理由を細かく説明する必要もありません。
通院のペースは、最初のうちは多めでも、落ち着けば間隔が空くのが一般的です。私の場合の頻度と費用はAGA治療は毎月いくら?1年続けた私の費用を家計簿で正直に公開に書いています。
それでも話題に出ることはある
とはいえ、毎日顔を合わせる相手には、変化があれば気づかれることもあります。そのときにどう答えるか、心構えだけ作っておくと動揺しません。
私は「言わないと決めておく」より、「聞かれたら軽く答える」くらいの構え方が楽だと感じています。隠し通そうとすると、そのこと自体が負担になるからです。
親や友人には、どうするか
ここは正直、決まった正解がないところです。
親に話すと心配される場合があります。友人に話すと、悪気のない冗談が返ってくる場合もあります。相手が悪いのではなく、温度差があるだけです。
私の考え方は単純で、こうしています。
- 相談したい相手には話す
- 報告する必要がない相手には、こちらから言わない
全員に伝える必要はどこにもありません。伝える相手を自分で選べること自体が、けっこう救いになります。
「言わなければバレないのか」という不安について
これも当時よく考えました。正直に書きます。
通院そのものは隠しやすい
クリニックの滞在時間は、慣れてくれば長くありません。オンラインの診療を選べば、外出すら不要です。対面とオンラインの比較はAGAクリニックは対面とオンラインどっち?にまとめました。
薬が自宅に届く場合も、受け取り方や外装を確認しておけば気になりにくくなります。
隠すことに力を使いすぎない
ただ、私が伝えたいのはこちらです。隠すことにエネルギーを使いすぎると、続けるのがしんどくなります。
誰にも気づかれないよう予定を組み、話題を避け、視線を気にする。それは治療とは関係のない疲れです。
治療を続けるために必要なのは、その疲れを減らすことでした。だから私は、必要な相手にだけ先に話して、あとは気にしないことにしました。
話したことで、楽になった面もある
予想していなかった効用もありました。
予定を組みやすくなる
通院日を家族が知っていれば、その日の予定を調整してもらえます。黙っていると、毎回それらしい理由を用意することになります。
気持ちの置き場所ができる
不安なとき、何も知らない相手に話しても伝わりません。事情を知っている人が一人いるだけで、抱え込む量はかなり減ります。
続ける理由になる
これは意外でしたが、知っている人がいると、途中でやめにくくなります。良い意味での歯止めとして働きました。
言う・言わないを決める3つの基準
整理すると、私はこの3点で判断しています。
1. お金や時間を共有しているか
家計や予定に影響が出る相手には、先に伝えたほうが摩擦が少なくなります。
2. 相談したいか
不安を聞いてほしい相手なら、話す価値があります。逆に、報告だけになる相手には無理に伝えなくて構いません。
3. 言ったあと、自分が楽になるか
いちばん大事な基準がこれです。伝えることで肩の荷が下りるなら話す。かえって気を遣うなら黙っておく。基準は相手ではなく、自分の負担に置いています。
伝えるときの言い方で、空気は変わる
何を言うかより、どう言うかで受け取られ方が変わります。私が意識していることを挙げます。
深刻な顔で切り出さない
こちらが重く構えるほど、相手も身構えます。「ちょっと報告なんだけど」くらいの入り方で十分でした。
そもそも相手にとっては初耳の話です。こちらが何年も抱えてきた重さは、そのままでは伝わりません。伝わらなくていいのだと思います。
理由まで説明しすぎない
なぜ始めるのか、どういう仕組みなのか。丁寧に説明したくなりますが、長くなるほど言い訳のように響きます。
「気になっていたから、ちゃんと診てもらうことにした」。これだけで通じました。
相手の反応を先に決めつけない
笑われるだろう、心配されるだろう。そう予想して構えていましたが、実際は違いました。想像の中の相手のほうが、現実の相手より厳しいものです。
私は結局、いちばん広く話している
ここまで「誰に話すか」を書いてきて、自分でおかしくなりました。
私は今、こうしてインターネットに書いています。職場の同僚に打ち明けるかどうかで悩んでいた人間が、名前は出していないとはいえ、費用も経過も公開しているわけです。
なぜ書いているのか
調べていた時期、知りたかったのは広告の文言ではありませんでした。実際に受けた人が、いくら払って、何を思ったのか。それが見つからなくて困ったからです。
同じ場所で止まっている人が読める記録を、誰かが残しておく必要がある。そう考えて書き始めました。
書いてみて分かったこと
不思議なもので、文章にすると気持ちの整理がつきます。何が不安だったのか、何が解決したのか。並べて書くと、輪郭がはっきりしてきました。
誰かに話すことの効用は、相手から何かをもらうことだけではないようです。自分の中の言葉になっていない部分が、言葉になる。それ自体に意味がありました。
だからもし、話す相手が見つからないなら、書き出すだけでも構わないと思います。誰にも見せなくていい形で。
迷っている方へ
誰にも言えないから始められない、と感じているなら、順番を逆にしてもいいと思います。
まず話を聞きに行く。始めるかどうかはその後で決める。誰かに伝えるかどうかは、さらにその後で構いません。
全部を一度に決めようとすると、動けなくなります。私はそこで半年ほど止まっていました。
まとめ
- 費用や効果より、周囲の目で足が止まる人は少なくない
- 家計と予定が重なる相手には、後から知られるより先手のほうが穏やかに済む
- 勤め先へ健康事情を届け出る決まりはない。訊かれた場面だけ短く返せば足りる
- 身内や友人は、頼りたい人だけで十分。全員へ報告する義理はない
- 秘密を守る作業そのものが消耗になる。治療と関係のない疲れは減らしたい
- 物差しは他人の反応ではなく、打ち明けた後に自分の肩が軽くなるかどうか
迷っている時点で、もう「治療したい」と思っているのだと、私は自分の経験から感じています。誰に話すかは、そのあとゆっくり決めても間に合います。
なお、この記事は個人の体験と考え方をまとめたものです。効果や安全性について保証するものではありません。治療の判断は、必ず医師にご相談ください。
※通院の時間が取りにくい方へ。オンラインで診療を受けられるクリニックもあります。選択肢のひとつとして、比べる材料にしてください。(PR)